さてスペイン2日目。
今日のメインはなんといってもアルハンブラ宮殿。
イベリア半島最後のイスラム勢力地であるグラナダにおいて、王だけでなく数千人が住む城塞都市として、また軍事要塞として、重要な役割を果たした場所です。
1492年、最後のイスラム王朝ナスル朝が陥落し、約800年に渡るイスラム支配は終焉を迎えます。
その後スペインはカトリック教国となり、かつてのモスクも教会に変わりました。
しかしアルハンブラ宮殿の文化的価値は宗教や人種に関わらず、誰の目にも心にも伝わり続けています。
1984年には世界遺産に認定され、今やスペインを代表する観光地となっています。
そんな大人気スポットのため予約は必須。
入場チケットは公式サイト(英語/スペイン語)からも購入できます。
チケット購入ページはこちら。
私たちはぽけーっとしているうちに通常のチケットが売り切れてしまったので、他のスポットとセットで入場できるコンビチケットを買っておきました。
午前10時半、行動開始。
とにかく広大なアルハンブラ宮殿、歩きやすい靴はもちろんのこと、夏は日差し対策&水分補給、冬は寒さ対策がどれだけできているかで満足度が変わります!
気持ちも準備も整えて、いざイスラム建築の最高峰、アルハンブラ宮殿へ!
グラナダ中心部から宮殿までは徒歩で行けなくもないですが、昨日サン・ニコラス展望台に歩いてみて、坂道がきつかったのでバスを利用。
バスは一回1,4ユーロと安価で便も多いので、上手に使えばかなり効率アップ&体力温存できるのでオススメです。
ワゴン車のような小型バスでぐぐっと急坂を上り、10分ほどでアルハンブラ宮殿へ。
いくつかある出入口のなかで、チケット売場のある正面入り口に着きました。
まずはヘネラリフェ。
こちらは、王の夏期別荘として使われていたそう。
美しい庭園や雄大な眺めが素晴らしい。
果樹や花も育てられていたそうです。
ここは周りよりも高い位置にあるため、香りのよいものを栽培し、宮殿全体にその香りを行き渡らせていたのだとか。
いろいろなことが計算されていて、昔の人は本当に賢いものだと感心します。
こちらはアルカサバ。
軍事要塞として造られた、アルハンブラ宮殿群でも最古のエリアです。
シャープで巨大な建築物に圧倒されます。
高さ27メートルの“ベラの塔”は、現在は見張りとしてではなく、展望台として多くの観光客を受け入れています。
グラナダの街、シエラネバダ山脈も一望できます。
さて午後3時、いよいよ最大の見どころナスル朝宮殿への入場時刻がやってきました。
あまりの美しさと神秘に魅せられた、満点の星空を表した天井。
寄木細工、タイル模様、漆喰彫刻、そして鍾乳石飾り‥
美と技術が凝縮された、まさに王にふさわしい豪華で壮大、かつ繊細で儚い空間です。
124本の大理石柱がドラマチックな影を生み出す広場。
中心には、かつては時計の役割も担っていた12頭のライオン像。
二姉妹の間は、びっしりと敷き詰められた鍾乳石飾りに吸い込まれるようでもあり、押し潰されるようでもあり。
ここに王がいた時間を、人々が暮らしていた時を、異教徒が争った時代を、静かに思います。
たっぷり5時間、今まで見たことはもちろん、想像さえできなかったイスラム建築の最高傑作、古のグラナダを堪能しました。
さあ街に下りたら、再び現代のグラナダを楽しみましょう。
今宵ももちろんバルへ。
続くレストランでは、スペインといえば、の絶品パエリアとグラナダワイン。
では、今日も大満足でおやすみなさい。
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