10月上旬、“ヨーロッパのハワイ”、“地中海の楽園”と言われるところへ行ってきました。
スペイン、マヨルカ島です。
シュトゥットガルトからは直行便が飛んでいて、わずか2,3時間で到着です。
年間300日は好天日に恵まれるというマヨルカ島はドイツ人に大人気のリゾート地で、ドイツ語OKのところがほとんど。
作曲家ショパンが、作家ジョルジュサンドと逃避行した島としても知られています。
ジョルジュサンドは、その時のことを「マヨルカの冬」として本にまとめています。
“マヨルカ”はラテン語で“大きい”の意を持つとおり、大きな島です。
沖縄本島の約3倍なので、島全体を回るにはかなりの滞在日数を要しますね。
今回は2泊3日だったので、空港から比較的近い州都パルマと、島南西部のビーチリゾート、マガルフを訪れました。
まずは、早朝フライトでひとっ飛び。
空の上から見る朝焼けは極上です。
朝9時前にはパルマ・デ・マヨルカ空港に到着。
太陽を求めて、多くの観光客が降り立ちます。
高速バスで約50分、片道5,5ユーロでマガルフへ。
遠いように感じますが、30分ほど走ったところで州都パルマに着き、そこからは海沿いの道を進んで行くので眺めも良くあっという間です。
ホテルの目の前はビーチ!
午前中なのでまだ人は少なめです。
美しい青に、目も心も奪われます。
とりあえずホテルに荷物を置き、身軽になったところで市内観光へ。
再度バスに乗って、パルマ方面へ戻ります。
海はまた後で堪能するとして、たどり着いた州都パルマ。
まず目に飛び込んでくるのが、こちら。
乾いた茶色、ヤシの木の緑、濃い空の青。
いかにも南国といった色彩に、気分が高揚します。
ところで、スペインの有名どころといえば、サグラダファミリアでしょうか。
そのサグラダファミリアで知られる建築家ガウディも、パルマ大聖堂の改装の一部(…って、相当限られてますね)に携わったとか。
内部も見学可で、しかもラッキーなことに無料の時間帯に当たったようでした♪
建物や装飾品ももちろん素晴らしいのですが、どこもかしこも影が濃く、窓の外には真っ青な海が広がってキラキラ光っていることに感動しました。
ヨーロッパの大聖堂というと、しん、として厳かなイメージが強かったのですが、ここは生命力にあふれ、力強さを感じる場所でした。
南国らしいサボテンも。
街はコンパクトながら、たくさんの店があり賑わっています。
また、大通りから少し入ると雰囲気のある小路が張りめぐらされていて、散策しがいがあります。
そんな路地の一角で、ランチです。
今までで一番美味しかったパエリア。
内陸のシュトゥットガルトではまず巡り合えない、新鮮な魚介は拍手喝采の美味しさ。
付け合わせのパンに付けるオリーブオイルも、パルマワインも、ガーリックシュリンプも、とにかくすべてが美味しい。
なんというか、太陽を燦燦と浴びた、命の味、という感じです。
さて、いつもはたくさん歩き回って観光、自然、ショッピング、グルメ、とこれでもか!と詰め込む私たちの旅ですが、今回はビーチでのんびりするのが目的。
早々にホテルへ戻り、明るいうちにビーチへ出てみたり、プールサイドで読書したり。
特に、ドイツに来てからゆっくり日本語の本を読む時間も余裕もなかったので、読書好きの私たちには何とも贅沢な時間です。
夕暮れのビーチの美しさは格別です。
丸々とした猫ちゃんが、メニューの前に鎮座していました。
絶対毎日良いもの食べてるでしょ、あなた。
翌日は、ホテル内のプールで泳いだり、まどろみながら読書に耽ったりと、引き続きゆったりと過ごしました。
ちなみに、私たちには海は冷たすぎて足首まで入るのが限界でしたが、ヨーロッパの人は赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、元気に泳いでいました。
体のつくりが違うんでしょうか…びっくり。
夫に関しては、ホテルのプールすら冷たくて無理!と。
私は泳ぐのが好きなので、冷たい冷たいと言いながらも意地で泳ぎました。満足。
これからドイツも本格的な冬が始まりますが、しばらくこんなに太陽を浴びることもないんだな、と名残惜しい帰路。
帰りの飛行機から見えていたビーチは、私たちが行ったのとは反対の、東側。
抜群の美しさだそうです。
ビーチだけではなく山岳地帯も擁しているマヨルカ島は、二度三度訪れたくなる魅力がありました。
ドイツ人に人気なのも納得!また、おひさま浴びに行きます!