KAZAGURUMA LIBRARY

from Germany, 旅が好き、本が好き。

「美味しい!」と「可愛い!」があふれるアルザスの小さな村、リボーヴィレ

遡ること半月。今回は、短い秋を存分に楽しんだお話です。

先日訪れた黒い森も飛び越えて、私たちはフランス北東部アルザス地方を目指していました。

この時期にアルザス。

…ピンとくる方はお酒好き!?

そう、ワインの季節です!!

ドイツに来て驚いたのが、ワインの美味しさ、種類の多さ、そして安さ。
ドイツといえばビール!!のイメージが覆りました。

スーパーへ行けば、ビールコーナーよりワインコーナーの方が広いところもあるくらいです。

特に、シュトゥットガルトは南ドイツにあたるためドイツの中では温暖な気候で、葡萄栽培も盛ん。
ドイツ全体では白ワインの生産が断然多いのですが、南ドイツでは美味しい赤ワインも作られており、ワイン好きにはたまらない地域のようです♪

それもそのはず、こんな情報を見つけました。

2001年、ドイツ人のワインへの出費がビールへの出費をほんの少し上回りました。家計に占めるアルコール飲料への出費の割合が、ビール32,2パーセントに対し、ワイン32,3パーセントとなったのです。ビールの消費量がワインよりもはるかに多いドイツ、この逆転は歴史的な事件です。

出典元:ドイツワイン Wines of Germany 

出典元のサイトは、ドイツワインの歴史、産地、ラベルの読み方など詳しく解説されていてとても面白いです。
日本でドイツワインを扱っている会社なども載っています。

ビールのみならずワインにも目覚めた私たち、せっかく目と鼻の先にはワインの名産地アルザスがあるのだから、ヌーヴォー(新酒)の時期に行ってみよう、となったのです。

たどり着いたのは、小さな村、Ribeauville(リボーヴィレ)

恥ずかしながらあまり知らなかったのですが、ストラスブールを中心とするアルザス地方は、ワインだけでなく、陶器コウノトリおとぎ話のような街並み…と見どころたっぷりなのです!

もちろんリボーヴィレでも、すべて堪能できますよ。

まずは第一の目的、ワイン
ホテルの目の前もすぐ隣も、葡萄畑です!

たわわに実る葡萄たち。

このまま食べたい衝動を、ぐっと堪えます。

村の中心部へ行ってみましょう。

グラン・リュ(大通り)は観光客でいっぱい。
そして、右も左もカラフルな木組みの建物と、おいしい!かわいい!が溢れたお店の連続。

さすがワインの村。



木組みの家々はドイツでもわりと見かけるので、このTHE・中世!THE・ヨーロッパ!な素晴らしい光景に対して、初見の感動は確かになくなりました。
でも、壁や窓の色、木の太さや組み方。それらが変色したり剥がれたりムラになっていたり、といった時間の経過。
対照的に、いつでも真新しく鮮やかな、窓辺に飾られた花々。

このひとつひとつは、決してただの“観光スポット”ではなくて、人の生きる場所なんだという当たり前を、しみじみと感じます。
ドイツに来て約4ヶ月、観光気分が抜けたのか、旅先でもそこをホームとして暮らす人々を思うことが増えました。

グラン・リュは、遠くに見える城に向かって伸びる、曲がりくねった緩やかな坂道です。
この絶妙なカーブが、先に何があるのか分からないドキドキをもたらし、旅の高揚が高まります。

フランスらしくセンスのある店構えばかりなのも、目の保養です。
(シュトゥットガルトのウィンドウやディスプレイは、お世辞にもおしゃれとは言えません…。これは私にとって実は結構なストレスです)


こちらは本好きにはたまらない一角。
おそらく、青空図書館のような、誰でも本を置いて行ったり借りて行ったりできるスペースなのでは?
そういう所があるのも素敵ですし、このがもう!!ため息モノです。

さてこの日は夏の終わりを惜しむように、レストランは外の席が大人気。
美味しそうなお店がたくさんありますが、私たちはパンを買いました。


可愛らしい袋に入っています。

こちらに引っ越してきて一番美味しいパンでした。

ドイツパンは美味しいとよく言われますが、いまひとつ口に合わず、日本やフランス、デンマークのように、小麦味の柔らかいパンが食べたい私たちです。


アルザス陶器
がずらりと並ぶお店も点在しています。
こんなに素敵で、しかもお値打ちだとは知りませんでした。


コウノトリ
うさぎなどの手描きのモチーフ、さらにカラフルで様々な形の陶器たち。
優柔不断の私はその場で決め切れず、じっくり考えて、再訪のチャンスを待つとします。

町(村?)歩きを楽しんだ後は、ワイナリーへ。
ここは村の入り口付近にある大きくて新しい建物。

フランスの中では北部に位置するアルザス、ドイツワインと同じく、生産されるワインのほとんどが白ワイン。
とはいえ、ドイツの食文化も混ざったアルザス料理(つまりがっつり肉!じゃがいも!)にも合う幅広いラインナップです。

そういえばアルザスは美食の地としても知られ、フランス版ミシュランによると、星の数が一番多いエリアだそうですよ。

美味しいワインに美味しい料理、最高ですね。


フランス国内からなのか、私たちのように近隣国からなのか、皆さんどんどん試飲しては箱買いしていきます。
その様だけで、いかにワインが日常的に飲まれているかが分かります。

私たちは、ワインというとちょっと背伸びした気分。

箱買いはまだ早いということで、気に入ったワインを少しずつ買うことにします。


クレマン・ダルザスというスパークリングワインが飲みやすく、即決。
マスカットのワインも、しつこくない甘さで美味しかったです。

こちらは、猫ちゃんのラベルが可愛いクレマンダルザス
ワイン漫画として有名な、『神の雫』にも登場したようです!!

オキモトシュウ、亜樹直 (著)

この漫画、ずっと気になっています。
全巻日本語で読みふけりたい…

なんとタイムリーな!
11月15日『神の雫』作者によるワイン入門書が発売されるようです!!
これは欲しい…!!

さて、試飲を楽しんでほんのり顔が熱くなったところで、村に着いた時から気になっていたこちらに乗ります。

たぶん、リボーヴィレ名物。

たっぷり50分ほどかけて、町や葡萄畑を巡ってくれるというのです。
遊園地にありそうなトラム、乗ってみるしかありません!

…いやはやこれが、とっっっても良かったんです!!

徒歩だけなら絶対に行かなかったであろう村の奥の方まで行ってくれて、見渡す限り葡萄畑が広がるアルザス平野を一望することができました。

さらに、一人ずつヘッドフォンでガイドを聞くことができるのですが、かなりの数の言語に対応しています。
我らが日本語、ありますよ!!(しかもとても正確)

おかげで、村のこと、ワインのこと、ちょっと知ることができました♪


ちょうど西日が葡萄畑を包む時間帯、郷愁を誘います。
私はこういった、日本ではおよそありえない光景や経験に出合うたびに、脳内ポエマーが現れてとてつもなく壮大なことを考えたりします。
大地讃頌、人智万歳!みたいなところから、世界平和を願ってみたりこれまでの出会いに感謝してみたり、我ながらなんだかおめでたい思考回路です。

…何の話か分からなくなってきましたが、とにかく!
この50分のトラム周遊はイチオシです!!

夜はワインと美食を堪能…の予定が、歩き回って疲れた私たちは飲み明かすこともなく早々に就寝。

翌朝、車を走らせていると、教会の屋根の上にコウノトリが。

丸い大きな巣の上に、ちょこんと白い鳥、見えますか?
この巨大な巣は村のあちこちで見たのですが、コウノトリを見たのはこの一羽と、その直前に飛んで行った一羽だけでした。

幸せの象徴であるコウノトリ。
絶滅の危機にさらされたこともありましたが、リボーヴィレの近くには繁殖センターが作られ、今では数も増えているようです。

土産物屋には、これでもか!というほどコウノトリのぬいぐるみが。
2日間見つめられ続け情が湧き、気付けば一緒に帰ってきていました。

コウノトリ商法恐るべし。
でも可愛いからいいんです。

さて、魅力あふれるリボーヴィレは離れがたいものがありましたが、ヌーヴォーのお祭りがあるというので近くの村へ移動。

NOUVEAU(ヌーヴォー)」の文字が。

地域の小さなお祭りですが、村中にワインの香りが漂い、ステージからはブラスバンドやバンド演奏が聴こえてきます。

この時期にしか飲めない、そして現地でしか飲めない、ワインの赤ちゃん

こちらは、ドイツに来て初めて知った、Federweisser(フェーダーヴァイザー)

なんと発酵途中のワインで、微炭酸の新鮮なブドウジュースといったところ。

常に発酵しているので、ボトルの蓋が開いたまま売られています。
初めて買った時はどんな物か分からなかったので、レジで横に倒してこぼしてしまいました。

そんなわけで、輸出や配送もできません。

きっとこの時期フェーダーヴァイザーをぐびぐび飲むのがこちらの初秋の楽しみ方に違いない!と、見つけるたびに買っていました。

昔、日本酒酒蔵で、蔵でしか飲めないという、発酵途中の日本酒を飲んだことを思い出します。

日本でも、新酒の季節は酒林が吊るされ、各地でお祭りが催されます。

世界どこでも、自然の恵みと人々の労力、双方の賜物であるお酒の完成は、ありがたくおめでたいものなのでしょう。


葡萄畑を眺めワイン風味の空気で深呼吸しながら、ふるさとの日本酒を恋しく思うワイン街道の帰り道。
そんな魅惑のアルザスへ、きっとまた近いうちに。

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